なぜお金を稼がないといけないのか

生活の為だといった意見がもっとも多そうですが、もう少し掘り下げて別の視点で考えてみましょう。

まず富というのは基本的に増えていくということです。

例えば、世界に二人(A君とB君)しか人間がいないとします。
そして、1万円札が1枚だけあるとします。
この時点では、世界全体の富の合計金額は、たったの1万円ということになります。

最初、A君が1万円札を持っていたとします。
B君はそれが欲しかったので、A君のために家を作ってあげて、A君に1万円で売ってあげました。
その結果、今度は B君が1万円札の所有者となりました。

A君の手からは1万円札が失われましたが、かわりに家が残りました。
この時点で世界全体の富の合計金額は2万(1万円札+1万円相当の家)円ということになります。

次に、A君は、ふたたび1万円札が欲しいと思い、B君のために家を作ってあげてB君に1万円で売ってあげました。
その結果、今度はA君は1万円札と家の所 有者となりました。
B君の手からは1万円札が失われましたが、かわりに家が残りました。

この時点で世界全体の富の合計金額は3万円(1万円 札+1万円相当の家が2軒)ということになります。

こうして、A君とB君との間を1万円札が行ったり来たりするたびに、A君とB君の手元には、様々な不動産や価値ある品物が増えていきました。
つまり世界全体の富の合計金額が増えていきました。

やがて、二人は良い考えを思いつきました。
お互いに価値ある財物をたくさん所有するようになったので、それらを担保として1万円札をもっとたくさん作ろうと考えました。(10万円相当の財物を担保に1万円札を10枚作るということ)
その結果、もっと多くのお金が二人の間を行き来するようになり、もっとたくさんの財物が生産されるようになりました。
設定にやや無理がありますが、原理は真実です。
世の中の各人が「お金が欲しい」と思い、お互いに努力し、生産し、サービスを提供し、つまりは経済活動をすればするほど、世の中全体の価値ある品物・価値あるサービス・つまり富は増えていくのです。
要するに、お金を儲ければ儲けるほど、世の中全体も豊かになっていきます。
お金を儲けたということは、それに相当するだけの価値を誰かに提供したことになるのです。
 つまり「A君に作ってあげた家」を創造したということになります。

だからお金は稼がなければなりません。
なぜならば、それが世の中全体を豊かにすることに直結しているのですから。
例えば中国が急速に経済成長し、国全体の富が急激に増えているのは、先ほどのA君・B君の営みを10億人規模でやっているからです。
つまり、多くの人々がお金を儲けようと必死で頑張ると、世の中の富は無限に増えていきます。

今の日本が経済的に縮んでいっている理由は、多くの人々が「お金を儲けよう」としなくなったからです。
経済成長が見込めないから、お金儲けはしないと言っている人は自分自身がその原因となっているわけです。

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