魔法使いと魔術師

人間は魔術師になれるが、魔法使いにはなれない。その逆も真。


魔法使いと魔術師は同じような力をふるうが、本質的な違いがある。


魔術師は魔法を使っているのではなく、魔法を使える存在を魔方陣や呪文や特殊な動作によって使役し、彼らの能力を現世に現出させる技術を学んだ人間である。


対して魔法使いは、「魔法使い」という種族であり、人間ではない。魔力、つまり視力や聴力のように感覚として「世界の本質を見る力」をもって生まれ、それ故に世界の姿を書き換えることが出来る。動植物を含むあらゆる種族に生まれい出る可能性があるが、その多くは生まれてすぐに自分の力を制御できず死亡する。運よく生き残った存在が精霊や妖怪のような存在となる。人間の魔法使いが比較的数が多いのには、先人による保護と教育のたまものであると言える。ハリーポッターを参照。


魔法使いは魔術師と違い、本能的に魔法を使う。それゆえ、「なぜこの魔法はこの結果を生むのか」は説明できない。過程をすっ飛ばして結果だけを生む、いわば解答を丸写ししている状態である。


対して魔術師は綿密な計算と正確な術式を用いて魔術を発動させるため、極めて理論的な存在である。それゆえ、たいていの魔術師は一人前になるまでに長い時間を要し、多くの場合老人の姿で描かれる。

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